メガネを探して、京都の有名ショップをフラフラと歩きまわった。色々見る中では『cristian roth』や『999.9』など、魅力的なデザインのモノが多くあったが、購入したのはこのモデル。ベーシックなデザインなのに、二重に異なる色彩を組み合わせたフレーム。このモノ好きのハートをくすぐるデザインに、MSはヒトメボレしてしまったのだ。その時、初めてそれがあのアラン・ミクリ氏によるデザインだと知った。非メガネ人でも、『mikli』の名に聞き覚えのある人は少なくないだろう。

メガネ(ミクリ氏は”eyewear”と言っている)デザインの第一人者であるアラン・ミクリ氏はMSの生まれ年の1978年にデビュー。それまでホワイトゴールドやプラチナ等、素材となる貴金属の価値がそのまま価格に反映されていたメガネのフレーム・デザインに「見るための、見られるための”eyewear”」をコンセプトとしてデザインワークを行い、単なる視力の代償ではなくスタイルの一部となるデザインを提案したのだ。これはまさに新しい価値の創造といえるだろう。

そのメインラインである『alain mikli』はそのプライスもナカナカの大物。もう少しカジュアルに独特のデザインと素材感を楽しみたいユーザーにはセカンドラインの『mikli par mikli』がオススメだ。
PCのせいか、ケータイのせいか。ここ数年でスッカリ視力が落ちてしまった。色々と不便が多いので一昨年の春にメガネをつくった。最近はメタルフレーム一辺倒ではなく、素材としてはセルが増加。色彩やデザインに凝ったモノが増え、ファッションアイテムのひとつとして定着した感がある。97〜98年にかけてブレイクした『STUSSY』のマイケルモデルは記憶に新しい。でももう7年も前(05年現在)のハナシか。
MIKLI par MIKLI
モノ言うメガネ。
素材はセルがメインで、微妙に異なる素材や色彩を複雑に重ねることで独特の存在感のあるメガネを仕上げている。

しかし、「なぜふたつあるのか?」と疑問を呈する方もいるだろう。実は手前のメガネを通信販売で購入し、近所の某大手メガネチェーンでレンズをつくった。その時に疲労の原因に成りやすい乱視の加工はお断りしたのだが、それでも非常に眼精疲労が目立った。

ショップに相談すると「最初はどうしても疲れますので」と言われ、毎日眼輪筋のストレッチを行いながら半年間使い続けたが、あまりの疲労感についに使用を断念。やむを得ず別のショップでもうひとつフレームを購入し、一緒にレンズもつくって貰ってやっと快適なメガネ生活を送れるようになった。ちなみに最初のレンズ、断ったハズの乱視加工が入っていたそうだ。

何が全国展開の安心感だ。もう二度と行かないぞ、メガネス×パ×め(--;)

上記のフレームは遠目には一見、
ブラックに見えるが、実際にはブラ
ウンとグリーンを重ねることで濃い
色彩を表現している。

非常に立体的な造形であることが
わかる画像。手間もかかるが、メガ
ネは顔
を強く印象づけるアイテムで
あり、立体的なフレームはその役割
をしっかりと果たしてくれる。

デザインの美学はケースにも反映され、
ナイロン繊維を成型したケースは非常に
ユニークなデザインに仕上がっている。

こちらも同様に、異なったグリーンを
重ねることで落ち着いたモスグリーン
を表現している。